SSブログ

ツールドフランス2014 第十一ステージ ブザンソン~オヨナ 187.5km [2014]




スポンサーリンク





コース概要
休養日明けの187.5kmは少し短めか。
リズムを取り戻すための「回復ステージ」。
南へほぼ一直線に下り、アルプスへと接近するための
「移動ステージ」でもあるが、コースは決して単調ではない。
ジュラ山脈を軽くかすりつつ、
前半から小さな丘?をいくつも乗り越える。

さらにステージ終盤には、「山の多い難ステージレース」で
有名な、ツール・ド・ランの地元へと突入する。
一般人にはとても回復コースとは思えない。。。

そしてツールは、ラスト50kmには4峠が連続で登場
(3級3つ、4級1つ)。最終峠はゴール前19.5kmの
3級エシャロン峠(登坂距離3km、平均勾配6.6%)。
その後一旦軽く下った後、もう1つ「無印」の上りをこなしたら、
あとはゴールまで11km程度のダウンヒル
今回も誰かの逃げが成立するか?

img_profile_10.jpg

大会概要
クリス・フルーム、アンディ・シュレク、
そしてアルベルト・コンタドールの元マイヨ・ジョーヌ3人が、
落車による負傷で大会を去っていった。
現役最多の区間25勝を誇るマーク・カヴェンディッシュは
初日に姿を消し、さらにはマイヨ・ジョーヌ着用日数が
現役最多28日のファビアン・カンチェラーラは休養日に
自宅へ帰った
これでも今年のツールは走り続ける。
まだ179人の選手が残っている。
この中から新たなマイヨ・ジョーヌが生まれ、
ヒーローとなる。。。

「大逃げが決まる日」(新城幸也、休養日インタビューより)、
「15人くらいのエスケープが出来て、
後ろは静かな1日になる」
(ニコラス・ロッシュ、ゴール後インタビューより)と、
誰もが考えていた。
そして総合候補たちにとっては「移動日」となるはずだった。

ところが、Pサガンの動きでその予想は一転、
誰もがフル稼働の一日となった。

その動きと理由は
p。サガンはヴォージュの3日間(8・9・10ステージ)以外の
7ステージは、全て区間トップ5以内に入ってきた
。ポイント賞ではすでに2位以下に131ptをつけている。
あと必要なのは区間勝利だけ。
スロヴァキアの怪童と言えども、ピュアスプリンターとの
真っ向勝負にはどうしても勝てない。
すると今ツールで残されたチャンスは、おそらく、
中級山岳の今ステージと翌第12ステージの2回だけ。
さもないと……、2005年のトル・フースホフト以来、
「区間勝利のないマイヨ・ヴェール」になってしまう可能性が!
これだけは避けたい。。。。

レース概要
前日にチームリーダー、コンタドールを落車リアイアで
失ったロッシュは、やはりカヴ抜きで健闘を続ける
オメガファルマ・クイックステップのヤン・バークランツと
一緒に、突如として前方へ飛び出す。
これを合図に、大小数々のアタックが発生する。
シリル・ゴチエ、ヘスス・エラダも集団の隙をついて突進。
すでに前方で1人になっていたエルミガーに、
ロッシュ、バークランツ、ゴチエ、エラダが追いついた。

先頭集団が実力者5人組だからこそ、なおのこと、
サガン親衛隊が遠くへ逃がすわけがなかった。
吸収寸前のゴール前21.5km、ロッシュが最後の力を
振り絞って逃げを引き伸ばすが、5km先で果敢な独走は終了した。
最後の3級峠の下りで、サガン……ではなく、トニー・マルティンが
恐れを知らぬダウンヒルを敢行したせいだ!
逆にサガンは、ほんの一瞬分断にはまりかけたほど。
もちろん下りが終わるとすぐに、キャノンデールが制御権を取り戻した。

そして、無カテゴリーの、「グラン・ヴァロン=大きな谷」という名の、
上りがやってきた。ゴール前13.5km、トニー・ギャロパンが口火を切った。
第9ステージ夕方に黄色いジャージに着替え、
第10ステージ夜にいつものレトロな赤ジャージに着替えた26歳は、
第11ステージで新たな企てに打って出た。

「計画的なアタックじゃなかったんだよ。だって今日は
エスケープが最後まで行くと思っていたから!
だから最終盤の地形図さえチェックしていなかった。
でも、逃げはたったの3人で、キャノンデールが引き始めたから、
監督に地形を確認に行った。
しかも最終盤に向けて脚の調子がどんどん良くなって行ったから、
『これは、なにかトライすべきだぞ』って思ったんだ」
(ギャロパン、公式記者会見より)

昨夏のクラシカ・サンセバスティアンで、
ラスト15kmを独走して勝利をさらい取った健脚ギャロパンを、
絶対に逃してはならない――。
彼には逃げ切る脚がある。
そう思い慌てたサガンは、猛烈に追いかけた。
マイケル・ロジャースとミカル・クヴィアトコウスキーも同伴し、
3人はまんまギャロパンをつかまえた。
もう逃がさない……
しかし、再びスルリと抜け出されてしまう。
ゴール前2.8km、ギャロパンがもう一度勝負に出た。
「今を逃したら、もう次はない」と、最後の賭けにでる。

その賭けは見事に当たり
ずか数十メートルで逃げ切った。
ギャロパンは賭けに勝ったのだ。
そしてゼロ秒差で集団が滑り込んできた。

stage9.jpg

P.サガン、ミックスゾーンインタビューより
「誰もボクとスプリントを争いたくないはずなんだ。
だからクヴィアトコウスキーもロジャースも、
ボクと協力して追走する気なんてなかった。
むしろ、ボクに対して、アタックを仕掛けてきた。
ギャロパンを追いかけることだってできたさ。
でも、そうしたら、今度はロジャースかクヴィアトコウスキーが
仕掛けてきただろうね。全ての攻撃にボク1人で対応するなんて、
不可能なんだ」そしてサガンは9位でこの日を終えた。。

スポンサーリンク





ハイライト動画

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。