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さいたまクリテリウム2014 見どころとテレビ地上波放送は? [さいたまクリテリウム2014]




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いよいよ本日、さいたまクリテリウムが開催です!

ツール・ド・フランスの名が冠される大会は
ヨーロッパを除けば、この埼玉だけ!

埼玉県民としても誇らしい気持ちになります。

前回は午前中豪雨で心配しましたが
今回は無事晴れます!断言します!

さて、今回の注目は本線で悔しい思いをした
前回のマイヨ・ジョーヌ、クリス・フルームと
新マイヨ・ジョーヌのヴィンツェンツォ・ニバリの
直接対決!当然、今回の本線で目立った働きをした
新城幸也、前回はいいとこなしだったので
この日本でいい走りを見せて欲しいですね!

それでも行けないという方は
テレビ東京系列(6局ネット)
 10/25(土) 16:00~17:15
J SPORTS+J:COM
 10/25(土) 14:30~17:30
で放送予定です。

生で見るのが一番ですが
ツールの本戦と違い、地上波でも見られるので
是非観戦してください!



さいたまクリテリウム チケット 2014情報! [さいたまクリテリウム2014]




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さいたまクリテリウムの開催が迫ってきましたね!

観戦チケットはどこで手に入れる?



観戦にチケットは必要か?ということですが
特にチケットはなく、沿道で自由に見られます。




チケットが必要な場所もある?



但し、今回コースに組み込まれたさいたまアリーナの
観戦席に関してはチケットが必要です。

どうやって手に入れるか?
残念ながらもう手に入れることは出来ません。

その非売品のチケットを手に入れるには
個人でプラチナサポーター ¥100,000
もしくは、個人Aサポーター ¥30,000 に
なるしかありませんが、もう募集は終了しています。

この金額だけをみて高い!と思われるかもしれませんが
その他にも非売品のグッズがいろいろ付いています。

また公式HPに名前が載るなど名誉?もあります

今回は沿道で観戦し、スゲー、もっと見たいということで
来年はプラチナサポーター、個人Aサポーターに募集してみては?


さいたまクリテリウム 2014 コース [さいたまクリテリウム2014]




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みなさま!

こころ待ちにしているさいたまクリテリウム 2014の
コース図をGETしました!

今回は少し変更して
さいたまアリーナの近くを通ります

コース図



map_course.jpg

●1周 約3.1km
●さいたまスーパーアリーナ内をコースに設定 (コミュニティアリーナ内を通過)
※観覧エリア等の詳細は現在検討中!

さいたまスーパーアリーナをコース内に設定




去年は午前中豪雨で観客動員数も少し気になりましたが
結局は雨もやみ、かなりの方が沿道で応援してましたね。

今回はさいたまアリーナ近くを通るということで
雨とか観客動員数も多くの人が来ても
大丈夫ですかね??

まだ足りないような気もしますが。。

さいたまクリテリウム 出場選手が決定! [さいたまクリテリウム2014]




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みなさま、今年のツールドフランス2014
さいたまクリテリウムですが、ビッグネームが
出場確定です!

まじすごいです。

今年もマイヨジョーヌが来る!




ご存知かもしれませんが
マイヨジョーヌ ニーバリ!

マイヨジョーヌだから来るのが
当たり前だなんて思わないでくださいね

こんなすごい人が来るんですよ。。

>>ニーバリだけじゃない、本戦リタイヤしたあの人たちも出場決定!!<<


さいたまクリテリウム 2014 開催情報! [さいたまクリテリウム2014]




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去年に引き続き今年も埼玉県のさいたま市にて
ツールドフランス”さいたまクリテリウム”が開催されます!

開催日について



平成26年10月25日(土) 10:00〜17:00
で決定です!

去年は豪雨後、晴れと観客としては
やきもきしましたが今年はどうなんでしょう?

>>気になる日本人ライダーは誰が出場?続きはこちら<<


ツールドフランス2014 第16ステージ カルカソンヌ~バニェール=ド=リュション 237.5km [2014]




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コース概要
大会もいよいよ残り6日。
2度目の休養日を終えたプロトンは、
ピレネー難関山岳3連戦へと挑む。
1日目は237.5kmの長丁場に峠が5つ。
最初の2つはほんの足慣し程度で、
本番は3つ目の2級ポルテ・ダスペ峠
(残り82.5km地点、登坂距離5.4km、平均勾配6.9%)から。
今年で31回目のツール登場となるおなじみの山を越えると、
史上41回目の3級アレス峠へ、そして超級バレス峠へ。
2007年にツール初登場という比較的歴史の新しい山は、
登坂距離11.7km、平均勾配7.7%、最大11.7%。
ただし標高1755mまで上り詰めても、戦いは終わりではない。
そう、21.5kmの長いダウンヒルが待ち受ける。
ここを制したものがマイヨジョーヌを
決めてきた峠でもある。

高低差図
img_profile_16.jpg

レース概要
「ボクらにとって、ツールはあと4日間全力疾走すれば、
それで終わりです!」(新城幸也、休養日記者会見より)

そう、第20ステージの個人タイムトライアルと
第21ステージのパリステージは、「スペシャリスト」だけに
許された見せ場である。つまり一般的な選手にとって、
区間勝利のチャンスは残り4回だけ。
だから2度目の休養日明けのプロトンは、
全速力で走り始めた。
atge16.jpg

25km地点の4級峠でラファル・マイカが先頭通過を果たし、
最終的に本日の赤玉ジャージを手に入れた直後に、
小さなグループが飛び出した。後にユーロップカーを
手玉に取ることになるマイケル・ロジャースは、
この時点で早くも紛れ込んでいた。

その通り、追走を諦めなかったユーロップカーは、
ヴォクレールとシリル・ゴチエを前方に送り出した。
多くの選手が行動を共にした。スタートから73km、
ついに前集団は21人にまで膨らんだ。
そして、これが、勝利につながるエスケープとなる。
途端に、あれほど激烈に飛び出しを阻止していたプロトンが、
ピタリと加速を止めた。あっという間に距離は広がっていく。
しかも、いつまでたっても、再加速しようとしなかった。
総合16位19分24秒差のミカル・クヴィアトコウスキーが
前集団に紛れ込み、逃げ途中には暫定6位まで浮上したというのに
総合首位ヴィンチェンツォ・ニーバリはおろか、
総合トップ10争いの選手たちさえ追走を放棄した。

おかげでタイム差は最大12分半まで開いた。
ゴール前30kmになっても、あいかわらず先頭集団と
プロトンとの差は11分半も残っていた。
そして超級バレス峠の山道で、ステージ勝利への
戦いの火蓋は切って落とされた。

数的有利を、ユーロップカーは存分に利用した。
序盤のアタックはレザが潰してまわった。
続いてヴォクレールが2度、上りでアタックを仕掛けた。
ライバルたちが追いかけてくると、代わってゴチエが
カウンターアタックに打って出た。ただし
「脚が重かった」というゴチエは、山頂間際で一旦、
先頭集団から滑り落ちてしまう。

はるか、はるか後方のメイン集団も、
やはりバレス峠の上りから真剣勝負に突入した。
突如としてモヴィスターが隊列を組み上げた。
休養日に「ニーバリに攻撃を仕掛けていく」と断言した
総合2位アレハンドロ・バルベルデのために、
まるでスプリント列車と見間違うような、
とてつもないハイスピードで牽引を行った。
当然あっという間にメイン集団は小さくなった。
あまりの威力に、すでに13日間マイヨ・ジョーヌ保守を
続けてきたアスタナのアシストたちは、次々と脱落して行った。
総合10位ピエール・ローランと14位フランク・シュレクも
耐え切れなくなり、続いて総合5位ティージェイ・ヴァンガーデレンも
置き去りにされた。総合7位バウク・モレマも落ち、
白ジャージ姿の総合3位ロメン・バルデが
少しずつ遅れがちになってきた。

山頂まで残り4kmに差し掛かったところ、
バルベルデから16秒差の総合4位、ティボー・ピノが、
弾かれたようにアタックを打った。バルベルデに
5分06秒のリードをつけている総合首位ニーバリは、
すぐに張り付いた。
(ニーバリ、公式記者会見より)
「ボクは誰の、どんな攻撃も過小評価したりしない。
ブエルタでクリス・ホーナーに負けたのが、いい教訓だった。
絶対に、ピノに、距離を開けられてはならないぞ、と思った。
バルベルデはすぐに動かなかったけれど、
ああいう場合、『穴』をあけちゃダメなんだ」

もちろんバルベルデもすぐに動いたし、
総合6位ジャンクリストフ・ペローが
その総合トップ2と行動を共にしていた。
チームの後輩、バルデをひとり置き去りにして。
これに関しては、休養日インタビューで、
バルデは語っている。
「長距離タイムトライアルを考えると、ボクよりも、
ペローのほうが表彰台の可能性が高い
(ペローは2009年国内タイムトライアルチャンピオン)。
チームにとって最大の切り札は、ペローなんだよ」と。

こうして4選手が抜け出した。少し攻撃が落ち着くと、
2011年ツール総合14位のアルノー・ジャネソンがメイン集団に加わり
後輩のピノ牽引に惜しみなく力を与えた。
ちょっぴり苦手とする下りでは、21人のエスケープ集団の残党で、
しかも、バレス峠で一番にアタックした張本人のジェレミー・ロワが、
素晴らしい水先案内人を務めた。
stage16.jpg

(ピノ、ゴール後TVインタビューより)
「チーム全体がパーフェクトな仕事をしてくれた。
世界中どこを探しても、これ以上のチームメートなんか
見つからないだろうね。今日のジャネソンは上りで最強だったし、
ロワは下りでボクを待っていてくれた。
しっかりと作戦を立ててステージに乗り込んできたし、
それを上手く実行できた。ボクらがビッグチームだということを、
証明することができた。ピレネーはあと2日ある。
どうにか、バルベルデからタイムを奪いに行くよ」

結局のところ、4選手はそろってフィニッシュラインにたどり着いた。
そしてこの4人が、極めて順当に、総合の上から4つの順位に落ちついた。
不動の総合首位ヴィンチェンツォ・ニーバリ、
2位アレハンドロ・バルベルデ(4分37秒遅れ)に続いて、
4位→3位ピノ(5分06秒)、
6位→4位ペロー(6分08秒)と2人のフランス選手がジャンプアップ。
もちろん、4人のタイム差に、一切の変動はない。

バルデも下りでエスケープ組の
先輩サミュエル・ドゥムランの助けを得て、
ピノの集団から1分50秒遅れでステージを終えた。
総合では6分40秒差の5位に後退。
新人賞の純白ジャージも「普段は仲良しの」ピノに譲り渡した。
ただし「今日の戦いには負けたが、まだ明日がある」
(ゴール後TVインタビューより)と、いまだ白旗は上げていない。

新城幸也も順位を総合74位へあげて終了。

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ハイライト動画

ツールドフランス2014 第15ステージ  タラール~ニーム 222km [2014]




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コース概要
アルプスをたった2日間で逃げ出して、
プロトンは大急ぎで西へと向かう。
次なる戦場ピレネーへと接近するための、
正真正銘「移動」ステージ。
しかも222kmもの長距離ステージを走り終えた直後には、
2回目の休養地へ向けた200kmもの大移動。
ステージの3分の2ほどは、それでも山の名残を感じさせるような、
軽いアップダウンの道が続く。しかしラスト70kmはほぼ平坦。
スプリンターたちが大集団ゴール目指して隊列を組むに違いない。
警戒すべき敵は2つ。
もしも晴れた場合、フランス南部のこの一帯は、
時に摂氏40度を超える。
もしも風が吹いてきた場合、
海風であれ、山からの吹き降ろしの風であれ、
時に時速100kmを超える風が吹き荒れる。
つまりレースを仕掛けるサインとなる。
そしてニームの闘牛場の目の前で、
ステージはゴールを迎える。

高低差図
img_profile_15.jpg

レース概要
主導権はやはりスプリンターチームが握った。
最大8分50秒のタイム差を与えたが、
久しぶりのピュアスプリンター向け大集団ゴールへ向けて、
きっちりコントロールを請け負った。アスタナ軍団は
一歩引いたところで、マイヨ・ジョーヌの
ヴィンチェンツォ・ニーバリを静かに護衛した。

15stage.jpg

しかし、平和な時間を満喫する選手たちの前に、
大自然の脅威が襲い掛かる。
平地に差し掛かると、猛烈な強風が吹いてきた!

そう、この地方は山から海へと吹き降ろす
「ミストラル」で有名な土地だ。
しかも、この日はフランス気象台が、各地に強風警報を出していた。
選手たちがせっせと走っているちょうど同じ頃、
コースの北側ほんの50km程度の町で、
突風で大木が根こそぎ倒されたほど。
そして、もちろん、風、と言えば北クラシック巧者を揃える
オメガファルマ・クイックステップが動かないわけがない。
残り70km地点。集団前方で突如、激しいダッシュに打って出た。

そう風は仕掛けのサイン!
2007年ツールで驚くべき分断を成功させた
風巧者アレクサンドロ・ヴィノクロフ。
その彼がマネージャーを務めるチームのリーダーが、
風に翻弄されることはなかった。
オメガに続き、ビーエムシー レーシングチームや、
アージェードゥゼール・ラ・モンディアルも、
同じように集団を引き千切りにかかった。
総合5位のティージェイ・ヴァンガーデレンに
3位ロメン・バルデを擁する両チームの目論みは、
総合表彰台争いのライバルを引き離すこと。

結局のところは、いずれの企ても実を結ばなかった。
ただし先行で逃げるエルミガー&バウアー組と
プロトンとの距離は、一気に縮まった。
ラスト50kmで1分45秒差。あとは定型通りに、
集団スプリントへと進んでいくに違いなかった。

ゴールまで40km。
今度は突然、空から大粒の雨が叩きつけるように落ちてきた。
1週間前に通過したばかりのヴォージュ山塊には、
ひょう被害が発生していたから、雨だけというのは
むしろ幸いだったのかもしれない。ただ路面は極めて滑りやすくなった。
今年のツールは雨とかの悪条件で何人もの
マイヨジョーヌの候補者をリタイヤさせたことか。。
だから、自らの落車を避け、さらには「もらい」落車を避けるため、
総合有力者たちはプロトン前方に集結した。
エスケープ追走はしばらく二の次で、慎重に、慎重にペダルを漕いだ。

15stage2.jpg

ゴール前20km、雨がようやく上がった。
スプリンターチームに再び制御権が手渡された。
先頭の二人とのタイム差はまだ1分25秒残っていた。

ここから、追走に、アタックに、カウンターアタックに、
とてつもなく大忙しのラストがやって来る。

肝心のエルミガーとバウアーは、
ギリギリの綱渡りを続けていた。
ラスト10kmで48秒。5kmで34秒。3kmで32秒。
ここまで協力体制は決して崩れなかった。

(エルミガー、ミックスゾーンインタビューより)
「ゴール前6kmで、もうダメだ、って悟った。
ところがゴール前3kmで、32秒差だと聞かされて、
『逃げ切れるぞ』と考えた。おそらく、ジャック(バウアー)も、
同じことを考えたに違いない。彼は全力疾走を止めて、
『ポーカーゲーム』を始めてしまった。
逃げ切りゴールに、よくあるパターンだよね。
もしもフィニッシュラインまで全力疾走していたら、
上手く行っていたさ。おそらくね」

そう結果はA.クリストフが片手を突き上げ、
第12ステージに続く人生2度目のツール区間勝利をさらい取った。
フィニッシュラインギリギリで吸収された
バウアーは10位、エルミガーは16位だった。
総合14位までは1秒もタイム変動はなく、
結果としてニーバリが2度目の休養日も
イエロージャージを手放すことなく、
マイヨジョーヌで過ごすこととなった。
15goal.jpg

気になる新城幸也は総合79位
また見せ場を作って欲しい!

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ハイライト動画




ツールドフランス2014 第14ステージ グルノーブル~リズール 177km(山岳ステージ) [2014]




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コース概要
いかにもアルプスらしい3つの巨大な峠が
ツールご一行を待ち受ける。
まずは1つ目の1級 ロタレ峠の山頂へと向けて、
スタート直後から70kmほどじわじわと登る。
正式な登坂距離も34kmとひたすら長い。
平均勾配は確かに3.9%と低いが、
嫌になるほどの長い上り坂で、
早くも集団は分裂するだろう。
同じくらい長いダウンヒル(30km)を終えたあとは、
超級 イゾアール峠(登坂距離19km、平均勾配6%)へと
取り掛かる。数々のチャンピオンが総合優勝を
決めてきた伝説的難峠は、
山頂に近づけば近づくほど勾配は上がっていく。
また先頭通過の選手には、初代開催委員長の名を冠した
「アンリ・デグランジュ賞」も与えられる。
フィニッシュは大会初登場の1級リズール(12.6km、6.9%)。
山道には10以上のつづら折カーブが待ち受け、
登坂口から山頂まで一定した勾配が続く。

※最初の峠は日本で言えば知床峠の2倍バージョン、
といえば想像が付くでしょうか?

高低差図

img_profile_14.jpg

レース概要
ステージは「プリト」のゼロkmアタックで始まった。
16km地点で17人の先頭集団が出来上がった。
予想通りに中間スプリントはサガンがゲット。
20ptをプラスし、ポイント賞2位ブライアン・コカール
とは170pt差に広がった。リタイヤさえしなければ
グリーンジャージはほぼ手中に収めたと言っても
いいだろう。

1級ロタレ峠ではロドリゲスが(10pt)手に入れた。
続くツールの伝説的峠、イゾアールでも、
残された11人の暗黙の了解のもと、
ロドリゲスが先頭通過を果たした(25pt)。
そして、ツール創始者を記念する
アンリ・デグランジュ賞=5000ユーロ
(日本円で69万円)もゲットした。

しかし先頭集団と皇族との差は
ロタレ山頂では4分45秒あったタイム差が、
イゾアール山頂では2分50秒に縮まっていた。

というのは、後方のメイン集団が、
イゾアールで早くも激しい争いを始めてしまったからだ。
ステージ序盤はアスタナが静かな制御を続けていた。
すでにマイヨ・ジョーヌを「ほぼ」確定させたニーバリは、
なんの危険もおよばさないエスケープ集団を
邪魔するつもりはなかったし、3分37秒以上も
離れたライバルたちを苦しめるために1日中
高速テンポを刻む必要性も感じていなかった。
むしろ、積極的に行くべきは、総合表彰台当確線上にいる
選手たちや、総合トップ10入りを狙う者たちなのだ。

だから、山道ではチーム ネットアップ・エンドゥーラが牽引を続けた。
前日だけで総合19→10位と大きく向上した
レオポルド・ケーニッヒを、さらに上へと押し上げたいと願って
結果的に8位へと成績を上げた。

山頂間際に差し掛かると、
アージェードゥゼール・ラ・モンディアルが特攻を仕掛けた。
新人賞ジャージの総合3位ロメン・バルデと、
総合6位ジャンクリストフ・ペローを連れて、
山岳アシストのミカエル・シェレルが猛烈な牽引。
そのまま下りへと突っ込んだ。

30kmもの長い下りの最中には、
エスケープ組からクリストフ・リブロンも戻って来て、
月面世界のような「カス・デゼルト」を脇目もふらず駆け抜けて、

カスデゼルト.jpg

あらゆるライバルをまとめて後方に置き去りにした。
ただし、ニーバリを除いて!
さすが現役ナンバーワンダウンヒラーと呼ばれる男。
影のようにペローの背中にピタリと張り付いた。
しかも超ハイスピードで下りながら、路上の小さな障害物を
軽々と飛び越えるという、驚くべき器用さも披露した。

バラバラになったメイン集団は、下りが終わると
一旦、ひとつになった。

ツール初登場リズールの道が上り始めると、
またしてもAG2Rがレースを牽引した。
ここではルクセンブルク人ベン・ガスタウアーが、
フランス人リーダーのために全力を尽くした。
ユーロップカーのフランス人、ピエール・ローランが
数度の加速を試みたり、エフデジ ポワン エフエールが
ピノを牽引したり。
しかし、ここでもニーバリがレース運びのうまさを披露した。
ラスト4kmのアーチをくぐった瞬間、思い切り加速!
今度はペローが影のように、ニーバリの背中にピタリと張り付いた。

ニーバリとペロー.jpg

ニーバリはペローと最後まで運命を共にし、
2位で区間を締めくくった。
お望み通り、バルベルデを新たに1分突き放し、
また一歩マイヨジョーヌに近づいた。
(バルベルデ=総合2位 ニーバリとの差は4分37秒)

saint-veran_col-dizoard01.jpg
平時のイゾアール峠

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ハイライト動画


ツールドフランス2014 第13ステージ サン=テティエンヌ~シャンルッス 197.5km(山岳ステージ) [2014]




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コース概要
ツールはいよいよアルプスに突入。
ステージ前半に4級峠に入ると、その後しばらくは谷間が続く。
もちろん、山へ向けた戦いは、その谷間から始まる。
総合候補を擁する強豪チームたちは、山の入り口のはるか前から、
レースをコントロールし、エースをひとつでも先の順位へ
あげなければならない。
ツール初登場のこの1級パラキ峠には
ゴール前45.5kmから上り始める。
データによると登坂距離14.1km・平均勾配6.1%。
ただし本当のところは
登坂3km・勾配9.3%→下り2km→登坂9.1km・勾配7.4%で、
山道後半には12%超ゾーンも存在するというクセモノ。
山を下りると、谷間で一旦仕切りなおし、
各チームは最終峠シャンルッスへと取り掛かる。
史上2度目のゴールを迎え入れる超級峠は、
登坂距離18.2km、平均勾配7.3%。不規則に曲りくねった山道を、
標高1730m地点まで上り詰める。
フィニッシュ地からは、はるか遠くに、この山の最標高地点2253mを示す
「シャンルッスの十字架」が見えるかもしれない。

高低差図
img_profile_13.jpg

緩やかな下りから始まったステージは、当然のように、
無数のアタックで幕を明けた。我らが新城幸也(ユーロップカー)も
飛び出しを試みた。ステージ最初の3級峠(24km地点)を越えても、
執拗に突進は続いた。山頂からのダウンヒルを終えて、
道が平坦になった42km地点で、ようやく9人の逃げが出来上がる。
ツール区間勝利経験者の3人、ブリース・フェイユー、ヤン・バークランツ、
ビエル・カドリに、ジロで伝説的な雪のガリビエを制したジョヴァンニ・ヴィスコンティ。
さらにはアレッサンドロ・デマルキ、クリスティアン・ドゥーラセック、
ダニエル・オス、リュディ・モラール、バルトス・フザルスキー。
逃げ切りを祈りながら、メイン集団には5分近いタイム差を作り出した。

メインプロトンものんびりしていたわけではない。
前々日はキャノンデール、前日はジャイアント、今日はカチューシャ。
昨日、ステージ優勝を果たしたA.クリストフを要するチーム。
今日は山岳賞のポイントリーダーの
ホアキン・ロドリゲスのために作業を開始した。
こうして山が近づくに連れて、カチューシャ列車は猛威をふるい、
先頭集団とのタイム差はぐんぐん縮んでいった。
しか前日も激しく存在感をアピールしたユーロップカーが、
ゴール前75km、またまた全員隊列を組んで前線へと進み出た!
引っ張るのはわれらが新城幸也。この日は脚の調子がよく
絶好調!やはり見せ場は作ってもらわないと盛り上がりません!

新城幸也の見せ場!
幸也見せ場.jpg

その後、総合2位につけるリッチー・ポートに、異変が発生。。
そしてずるずると後退して行った。レース医療班の報告によると、
R.ポートは「消化不良(吐き気、嘔吐)」に苦しんでいたとのこと。
「フルームの代替リーダー」の早すぎる失速に集団内は色めきたった。
そしてここから、凄まじい加速合戦が、繰り広げられることになる。
ゴール前12km、引き金を最初に引いたのは、
ポートから1分24秒遅れの総合5位ティボー・ピノだった。

「レースを厳しくしてやろうと思ってね。他の選手たちも、
それほどアシストを残していたわけじゃなった。
だから、一発食らわしたら、どうなるのか、見てみたかったんだ。
脚の調子も良かったし、だから試してみることにした」
(ピノ、ゴール後TVインタビューより)

すぐさまメイン集団は大まかに3つに分断した。
1)総合19位からの上昇を願うレオポルド・ケーニッヒと、
純粋にステージ優勝にかけるラファル・マイカ、
つまり総合表彰台争いに関係のない2人が先頭へと抜け出した。
2)単独で仕掛けたローレンス・テンダムに、ピノと、
さらにポートから24秒遅れ総合3位アレハンドロ・バルベルデが合流し、
そこにマイヨ・ジョーヌも居座った。
3)後方は後方で、やはり熾烈なアタックと分裂、再集合を
繰りかえした。特に「暫定」表彰台へと向けて
新人賞ジャージ姿のロメン・バルデが幾たびとなく特攻をかけ、
2012年大会の新人賞ティージェイ・ヴァンガーデレンも
負けじと前へ突っ込んだ。

ここからニーバリが、2段階の攻撃に打って出る。
1)ゴール前6.8kmのアタックでピノとバルベルデを振り払い、
2)ゴール前2.6kmのアタックでケーニッヒとマイカを置き去りにした。
「コントロール」とか、「ステージ優勝を譲る」とか、
そんな悠長なことは言ってられなかった。
だって、2位のR.ポートに大差をつけられる
チャンスがめぐって来たのだから。
もちろん、プリトから山岳ジャージを奪い取ろう、
なんていう意思もなかったそうだが、
結果的には、黄色だけでなく赤玉も
所有することになったけれども。

ニーバリ、公式記者会見より
「明日も難しいステージになる。最終週もピレネーで、
非常に重要なステージが待ち受けている。
しかもタイムトライアルがある。
タイムトライアルのことを考えて、今日はポートをできる限り
突き放しておきたかったんだ。上手く行ったよ」
ニーバリの目論見どおりのレース運びで
第13ステージは幕を閉じた。

ニーバリ
ni-bari 13.jpg

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ハイライト動画(ニーバリの怒涛の追い上げ!)

ツールドフランス2014 第十二ステージ ブール=アン=ブレス~サン=テティエンヌ 185.5km [2014]




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コース概要
39.5kmで早めの中間スプリントポイントを越えたあと、
軽めのアップダウンと曲りくねった道が連続。
大逃げにも向いているし、スプリンターも今ステージの
4峠くらいなら(3級2つ、4級2つ)、
それほど苦もなく乗り越えられるだろう。
ちなみに翌日から難関山頂フィニッシュ2連戦で、
マイヨ・ジョーヌ争いたちは静かに体力温存に努めたいところ。
ただし全てはレース展開次第!
なにしろこの日を逃すと、残された純粋な
スプリントチャンスは3回しか残されていない。
マイヨ・ヴェール争いのポイントや区間勝利の数などで、
レース展開は変わってくるだろう。
最後の4級グラモン峠を上り詰めたら、
ラスト21.5kmは大部分が下り基調。
ただしスプリント時の最終ストレート(1500m)は、
ほんの微妙な上り坂だ。これがどう影響するかも
今回の見所かも。

高低差図
img_profile_10.jpg

レース概要
休養日明けから夏らしいお天気に恵まれているツール一行だが、
3日後の日曜日からは再び下り坂の予報。
ちなみに翌日からは、大バトルが繰り広げられるであろう、
アルプス山頂フィニッシュ2連戦が控えている。
だから本当に今日こそは、誰もが本物の「移動ステージ」を待ち望んでいるはず。

幸いにも、前日の「移動ステージ」を破壊したキャノンデールは、
攻撃的戦術を引っ込めた。代わりにこの日の主役はジャイアント・シマノ。
彼らがプロトンの制御権を握った。
スタートから10km地点でセバスティアン・ラングフェルド、
グレゴリー・ラスト、サイモン・クラーク、ダヴィド・デラクルス、
フロリアン・ヴァションが飛び出すと、すぐに背後で列車を作り上げた。

レースは進み、ゴール前95kmだった。
逃げ切りのわずかな可能性に賭けて、
勇んでペダルを回す前方集団に、アクシデントが発生。
下り右カーブで、ダヴィド・デラクルスが右肩から地面に落下。
すぐ前を走るラングフェルドも巻き込まれ、アスファルトに滑り落ちた。
山岳ポイントを少しでも稼ぎたいと願っていたダヴィド・デラクルスは、
鎖骨を骨折して即時リアイアを余儀なくされた。
ラングフェルドはすぐに立ち上がり、どうにか先を続けた。

そして、ゴール前。
日中おとなしくしていたマイヨ・ヴェールのP.サガンは、
軽く上り気味のロングストレートで全力を爆発させたが、
またしても2番目の位置でこのステージを終えた。
今大会4度目の2位だった。

そして最後に笑ったのはアレクサンドル・クリストフ、27歳。
この春のミラノ~サンレモ優勝で一躍トップライダーの仲間入りを
果たしたノルウェー人が、初めてのツール区間勝利!

A.クリストフ
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ステージ序盤から黙々と働いてきたジャイアント・シマノは、
デゲンコルブの13位で1日を終えた。
積極策が再び不発に終わったユーロップカーは、
コカールの7位が最高順位だった。
第9ステージに大逃げでマイヨ・ジョーヌ、第11ステージには
最終盤のアタックで区間勝利と、フランス自転車界を大興奮させた
トニー・ギャロパンは、さすがに疲労には勝てず5分45秒遅れでゴール。
総合5位から20位へと大きく後退した。



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