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ツールドフランス2014 第十一ステージ ブザンソン~オヨナ 187.5km [2014]




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コース概要
休養日明けの187.5kmは少し短めか。
リズムを取り戻すための「回復ステージ」。
南へほぼ一直線に下り、アルプスへと接近するための
「移動ステージ」でもあるが、コースは決して単調ではない。
ジュラ山脈を軽くかすりつつ、
前半から小さな丘?をいくつも乗り越える。

さらにステージ終盤には、「山の多い難ステージレース」で
有名な、ツール・ド・ランの地元へと突入する。
一般人にはとても回復コースとは思えない。。。

そしてツールは、ラスト50kmには4峠が連続で登場
(3級3つ、4級1つ)。最終峠はゴール前19.5kmの
3級エシャロン峠(登坂距離3km、平均勾配6.6%)。
その後一旦軽く下った後、もう1つ「無印」の上りをこなしたら、
あとはゴールまで11km程度のダウンヒル
今回も誰かの逃げが成立するか?

img_profile_10.jpg

大会概要
クリス・フルーム、アンディ・シュレク、
そしてアルベルト・コンタドールの元マイヨ・ジョーヌ3人が、
落車による負傷で大会を去っていった。
現役最多の区間25勝を誇るマーク・カヴェンディッシュは
初日に姿を消し、さらにはマイヨ・ジョーヌ着用日数が
現役最多28日のファビアン・カンチェラーラは休養日に
自宅へ帰った
これでも今年のツールは走り続ける。
まだ179人の選手が残っている。
この中から新たなマイヨ・ジョーヌが生まれ、
ヒーローとなる。。。

「大逃げが決まる日」(新城幸也、休養日インタビューより)、
「15人くらいのエスケープが出来て、
後ろは静かな1日になる」
(ニコラス・ロッシュ、ゴール後インタビューより)と、
誰もが考えていた。
そして総合候補たちにとっては「移動日」となるはずだった。

ところが、Pサガンの動きでその予想は一転、
誰もがフル稼働の一日となった。

その動きと理由は
p。サガンはヴォージュの3日間(8・9・10ステージ)以外の
7ステージは、全て区間トップ5以内に入ってきた
。ポイント賞ではすでに2位以下に131ptをつけている。
あと必要なのは区間勝利だけ。
スロヴァキアの怪童と言えども、ピュアスプリンターとの
真っ向勝負にはどうしても勝てない。
すると今ツールで残されたチャンスは、おそらく、
中級山岳の今ステージと翌第12ステージの2回だけ。
さもないと……、2005年のトル・フースホフト以来、
「区間勝利のないマイヨ・ヴェール」になってしまう可能性が!
これだけは避けたい。。。。

レース概要
前日にチームリーダー、コンタドールを落車リアイアで
失ったロッシュは、やはりカヴ抜きで健闘を続ける
オメガファルマ・クイックステップのヤン・バークランツと
一緒に、突如として前方へ飛び出す。
これを合図に、大小数々のアタックが発生する。
シリル・ゴチエ、ヘスス・エラダも集団の隙をついて突進。
すでに前方で1人になっていたエルミガーに、
ロッシュ、バークランツ、ゴチエ、エラダが追いついた。

先頭集団が実力者5人組だからこそ、なおのこと、
サガン親衛隊が遠くへ逃がすわけがなかった。
吸収寸前のゴール前21.5km、ロッシュが最後の力を
振り絞って逃げを引き伸ばすが、5km先で果敢な独走は終了した。
最後の3級峠の下りで、サガン……ではなく、トニー・マルティンが
恐れを知らぬダウンヒルを敢行したせいだ!
逆にサガンは、ほんの一瞬分断にはまりかけたほど。
もちろん下りが終わるとすぐに、キャノンデールが制御権を取り戻した。

そして、無カテゴリーの、「グラン・ヴァロン=大きな谷」という名の、
上りがやってきた。ゴール前13.5km、トニー・ギャロパンが口火を切った。
第9ステージ夕方に黄色いジャージに着替え、
第10ステージ夜にいつものレトロな赤ジャージに着替えた26歳は、
第11ステージで新たな企てに打って出た。

「計画的なアタックじゃなかったんだよ。だって今日は
エスケープが最後まで行くと思っていたから!
だから最終盤の地形図さえチェックしていなかった。
でも、逃げはたったの3人で、キャノンデールが引き始めたから、
監督に地形を確認に行った。
しかも最終盤に向けて脚の調子がどんどん良くなって行ったから、
『これは、なにかトライすべきだぞ』って思ったんだ」
(ギャロパン、公式記者会見より)

昨夏のクラシカ・サンセバスティアンで、
ラスト15kmを独走して勝利をさらい取った健脚ギャロパンを、
絶対に逃してはならない――。
彼には逃げ切る脚がある。
そう思い慌てたサガンは、猛烈に追いかけた。
マイケル・ロジャースとミカル・クヴィアトコウスキーも同伴し、
3人はまんまギャロパンをつかまえた。
もう逃がさない……
しかし、再びスルリと抜け出されてしまう。
ゴール前2.8km、ギャロパンがもう一度勝負に出た。
「今を逃したら、もう次はない」と、最後の賭けにでる。

その賭けは見事に当たり
ずか数十メートルで逃げ切った。
ギャロパンは賭けに勝ったのだ。
そしてゼロ秒差で集団が滑り込んできた。

stage9.jpg

P.サガン、ミックスゾーンインタビューより
「誰もボクとスプリントを争いたくないはずなんだ。
だからクヴィアトコウスキーもロジャースも、
ボクと協力して追走する気なんてなかった。
むしろ、ボクに対して、アタックを仕掛けてきた。
ギャロパンを追いかけることだってできたさ。
でも、そうしたら、今度はロジャースかクヴィアトコウスキーが
仕掛けてきただろうね。全ての攻撃にボク1人で対応するなんて、
不可能なんだ」そしてサガンは9位でこの日を終えた。。

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ハイライト動画

ツールドフランス 2014 動画あり 第10ステージ [2014]




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ツールドフランス 2014 第10ステージは
ミュルーズ~ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ 161.5km(山岳ステージ)

山岳コース3日目は、161.5kmの短距離に難峠・激坂が
7つも詰め込まれた難ステージ。
マイヨ・ジョーヌ争いに大きな影響を与えるステージだ。
序盤20kmこそフラットだが、そこから先は行けども行けども山ばかり。
ステージ半ばには1級プティ・バロン(登坂距離9.3km、平均勾配8.1%)、
1級プラツェルヴァゼル(7.1km、8.4%)が連続で襲い掛かる。
このあたりは一級とはいえ勾配が10%未満のため
プロのレーサーなら問題ないでしょう。

問題はこの先、短いけれど爆発的な力を要する最終2峠。
ゴール前18kmの1級シェーヴル峠(3.5km、9.5%、最大勾配18%)、
そしてフィニッシュ峠の1級ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ(5.9km、8.5%、20%)。
特に最終峠は登坂口が13%で、ラスト250mが20%と、
最初から最後まで猛烈な力が必要!

最大勾配 18%だの20%だの訳のわからない数字が
並んでいますが、こんなところ車でも登れるのか?
という急坂。やっぱりプロレーサーはすごいとしか
いいようがない。

コース図
img_profile_10.jpg

レース概要
山に入れば一寸先も見えないほどの濃霧。暑くなったり、寒くなったり。
たとえ晴れてはいても、道はじっとりと濡れていている悪状況。
そんな中で悲劇がディフェンディングチャンピオンのクリス・フルームに続き、
総合大本命アルベルト・コンタドールを地面に叩きつけた。

15時20分。7つの峠のうち、3つ目の、
ちょうど麓にさしかかったときだった。
「ポケットに手を入れて何かを探しているときに」(チームプレスリリースより)、
コンタドールが道路右側に転がり落ちた。右ひざを切り、
大量の血が流れた。左足のシューズに不具合が発生し、
交換を余儀なくされた。その後再びバイクにまたがるも
監督とコンタドールは話し合いを行い、
アシストたちに感謝の意を伝えて、彼のツールは
終わりを告げた。フルームに続きコンタドールまでがリタイヤ。

既に頭角を現し始めていた「第3の男」と
呼ばれていたヴィンチェンツォ・ニーバリが
今大会の大本命になろうとしている。

2年前にクリス・フルームが初のツール区間勝利を勝ち取った山で、
ニーバリは自らがマイヨ・ジョーヌにふさわしい王者であることを改めて証明した。
フルームが消え、コンタドールが去ったから、
自動的にマイヨジョーヌが転がり込んできたわけではなく
ニーバリは自らのアタックで、区間とマイヨ・ジョーヌを勝ち取ったのである。

ただし、まだアルプス、ピレネーと大山岳地帯が待ち受けている。
ニーバリにも何が起こるかわからないのは、フルーム、コンタドールの
落車を見れば明らかだろう。ただ、今回のツールは新しいヒーローの
登場を願っているのかもしれない。



ハイライト動画です



ツールドフランス 2014 動画あり 第9ステージ [2014]




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ツールドフランス 2014 第9ステージ
ジェラールメール~ミュルーズ 170km

山岳ステージ3連戦の中日。
スタートゼロkm地点から、
いきなり2級ラ・シュルクト峠(登坂距離8.6km、平均勾配4.5%)の上りから始まる。
それ以降は150km地点まで息付く暇もないほどの起伏がライダーに襲い掛かる。
道は曲りくねり、平地は一切ない。峠は全部で6つ。
最難関は120km地点の1級ル・マルクシュタイン(10.8km、5.4%)で、
最終峠はヴォージュ山塊最高峰の3級グラン・バロン(標高1336m)。
すでに高地を走っていることもあり、グラン・バロンへの登坂距離はわずか1.4kmしかない。
ただし、そこからの下りも危険が潜む。
ぎりぎりまで攻めるライディングで過去に事故も起きている。
標高292mまでのダウンヒルは、カーブが多い。
しかし一方でラスト20kmはほぼ平坦で、
道もひたすら真っ直ぐに伸びている

最後のどんなドラマが起きるか?

コース高低差
img_profile_09.jpg

レース概要
スタートから道は上り始め、スタートから大規模の
アタック合戦が巻き起こった。そんな中で、
チーム ユーロップカーが、とてつもない賭けに出る。

総合リーダーのピエール・ローランは、
すでに総合で7分34秒差があった。
スプリントリーダーのブライアン・コカールは、
ポイント賞争いで総合2位につけるが、
首位ペーター・サガンにはすでに111ptもの大差がある。

第2ステージでペーリ・ケムヌールが、
第4ステージでトマ・ヴォクレールが、
第7ステージでアレクサンドル・ピショが
大逃げにトライしたが、ヴォクレールが
敢闘賞を手に入れただけ。

第2ステージではピエール・ローランが、
第8ステージではヴォクレールと
シリル・ゴチエが終盤にアタックをかけたが、
いずれも集団に吸収され結果に結びつかなかった。

「昨日はゴールまで行くエスケープに入り損ねた上に、
ボクがタイムを失った。だから正直にいうと、
ホテルでの夕食は、みんな、苦々しい顔をしていたよ......。
だから、ボクは、リーダーとしてみんなに言ったんだ。
『顔を上げて行こう。みんなで逃げを打とう。
ボクも前に行く。そして戦線に復帰しようじゃないか』って」
(ローラン、ゴール後インタビューより)

こうして大会が始まって9日目、
フランスで迎える初めての日曜日、
緑のヨーロッパカー・フレンチチームは
いつも以上に激しくスタートから攻め立てた。

地元アルザスで生まれたヴォクレールが先陣をきる。
すぐに25人の集団が出来上がると、
ヴォクレール+ケムヌール+ゴチエの3人が滑り込んだ。
この逃げは集団に飲み込まれた。
続いてトニー・マルティンとアレッサンドロ・デマルキが飛び出した。
すると再び、ユーロップカーは必死の追走を始めた。
こうして出来上がった28人の追走集団に、
ピエール・ローラン+ケムヌール+ゴチエ+ピショ+ケヴィン・レザと
ユーロップカーがなんと5人もいる集団に!

「トマ(ヴォクレール)と、ピエール(ローラン)と、
シリル(ゴチエ)がとにかく乗れたらいい、っていう
指令だったんですけど......。みんなどんどん行っちゃって!!」
(新城幸也、ゴール後インタビューより)

結局のところはマルティンとデマルキの2人組に、
いや、正確に言えば世界選手権タイムトライアル3連覇中のトニーに
誰も追いつくことはできなかった。

しかも1級マークシュテインの上りで、つまり
ゴールまでいまだ59kmを残した地点で、
猛烈なアタックでデマルキを振り切ると、
大好きな独走態勢へと切り替えた。
幸いにもラスト20kmはほぼ完全なる平地。
マルティンはただ、いつもの通りに、
規則正しくペダルを回すだけでよかった。

「自転車界で、こんなことができる選手は、
そうたくさんはいないと思うよ。でも、ボクはこんな風にしかできないんだ。
だってボクはビッグアタックや駆け引きのできる脚を持っていないから。
むしろ距離を開いて、タイム差をつけてからが、
ボクにとってレースの時間なんだ!」
(マルティン、チームリリースより)
こんなことが言えるマルティンってすごい。。。
150KMの逃げって。。。

マルティンのこれまでのツール区間2勝は、
いずれも個人タイムトライアルでの勝利。
つまり初めてのツール区間勝利。
もちろん山岳賞ジャージだって初めて。
かつてドイツの領地だったこともあるミュールーズは、
今大会5つ目のドイツ人ステージ優勝で終了。

そしてマルティンの快挙から約6時間後、
遠いブラジルの地で、ドイツサッカー代表が4つ目の
ワールドカップを天に突き上げた。

stage9.jpg

フランスの日にすべくがんばったユーロップカーの
善戦むなしく、ドイツが力で勝ち取ったそんな一日でした。

それにしても休みなしでこんなコースを走れる人たちって
純粋にすごいと思います。さすが一流のレーサー!

ハイライト動画(ゴール前)もどうぞ


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ツールドフランス 2014 動画あり 第8ステージ [2014]




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コース概要
大会初の上りフィニッシュ。
戦いの場はアルプス、ピレネーに次ぐ
「第3の山場」ヴォージュ山塊へと移動。
いよいよマイヨ・ジョーヌ候補たちが
本格的に動きはじめるか?

161kmという比較的短めのステージは
前半130kmほどはほぼ平坦路で、
ラスト30kmに3つの峠がぎゅっと詰め込まれている。
2級クロワ・デ・モワナ(登坂距離7.6km、平均勾配6%)、
2級グロス・ピエール(3km、7.5%、最大16%)、
そして最終峠のラ・モズレーヌ(1.8km、10.3%、13%)。
3峠の間に一切の谷間はありません。
登って下りたら、すぐに登り、の繰り返し。
しかもラスト2峠は距離が短く、勾配は激坂。
日本には10%を越える峠はあまりないので
想像が付かないかもしれませんが
13%を超えると”壁”に見えます。

つまり最後の数メートルまで何が起こるか分からない、
そんなめまぐるしいアタック合戦も期待できそうですね。

鬼コース
img_profile_08.jpg

美しい風景の中を
ツールは進む
stage8.jpg


レース概要
カドリが逃げてそのままゴールへ
コンタードールとニーバリはお互いを
牽制しつつ、隙を伺いプロトンより
逃げ出す。そのまま二人でゴールしますが
ニーバリが最後の最後でほんの少しだけ離され
コンタドールが2位でフィニッシュ。
3位はニーバリ
4位は TEAMSKYのR.ポート
前年王者のフルームがリタイヤした後のSKYのエースとして
このステージ4位でフィニッシュ。
しかも総合では3位です。
彼もコンタドール、ニーバリに劣らずの
マイヨジョーヌ候補に挙がってきたのではないでしょうか?
すばらしいですね

ハイライトというかゴール前動画


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タグ:NHK 動画 ツール
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ツールドフランス 2014 動画あり 第7ステージ [2014]




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コース概要
234.5kmの今大会最長ステージ。
総合争いの選手にとっては、ヴォージュ山岳3連戦へと
向かういわば「移動」ステージだが、エスケープ大好き人間にとっては
大きなチャンスの1日となる。ステージ中盤に程よいアップダウンが
散りばめられており、しかもゴール前17kmとゴール前5.5kmに、
2つの4級山岳が待ち構えている。
ラスト5.5kmのブッフレール峠の山頂からは、約3kmのゆるやかな下り坂。
最終ストレートは、ナンシー版の凱旋門「デジーユ門」へと一直線に続く道だ。

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(出典:CYCLINGTIPS)

レース展開
このステージで最も強いインパクトだったのは、
アンドリュー・タランスキー(アメリカ、ガーミン・シャープ)が、
ゴール前でサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)と
接触しクラッシュしたシーン。
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(出典:CYCLINGTIPS)
それを尻目に、ゴールをトップで通過したのは
マッテオ・トレンティン(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)だった。
ほんのわずかの差でペテル・サガン(スロバキア、キャノンデール)に勝利。
CORVOS_00023486-142.jpg

サガンはこのレースでいい走りをしているが
まだ勝利には一歩及ばない。
一勝すれ、大バケしそうな予感。
ただヤングライダー賞でポイントは
着実に加算中。

ハイライト動画

(出典:CYCLINGTIPS)

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ツールドフランス 2014 動画あり 第6ステージ  [2014]




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概要
前夜の「石畳ステージ」で
多くの選手が疲れていることは周知のとおり。

このランスでの勝者は過去3度、パリでマイヨ・ヴェール(ポイント賞)を
勝ち取っている(1991年、2002年、2010年)。
その縁起の良い土地を制するために、
スプリンター達は力を出し切るだろう。
ラスト5.5kmにはロータリーが9連続で登場。
ユネスコ世界遺産のノートルダム大聖堂前の
最後の大きなロータリーを左折したら、
あとはフィニッシュまで1100mと非常に長いストレートが待っている。

2014-Tour-de-France-Stage-6-1.jpg
(出典:CYCLINGTIPS)
ここで大スプリント大会!
今年の覇者は誰か?

レース概要
ラスト1kmでミカル・クウィアトコウスキ
(ポーランド、オメガファルマ・クイックステップ)の
絶妙なアタックがあったものの、残り300mで
スプリンターチームの集団に
飲み込まれ、逃げは失敗に終わる。
すると、グライペルが一気に加速し、勝利を決めた。
2014-Tour-de-France-Stage-6-8.jpg
(出典:CYCLINGTIPS)
今大会すでに3勝を挙げているマルセル・キッテル
(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)は
最終局面を前にパンク。スプリントに加わることができなかった。

残り2kmでスプリンターを引き上げる役目を果たした
新城幸也(チーム ヨーロッパカー)も好調な様子を見せた。
そして、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が
マイヨ・ジョーヌを依然キープしている。

ハイライト動画もどうぞ



タグ:ツール 2014

ツールドフランス 2014 動画あり 第5ステージ [2014]




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概要
今年のツールドフランスは、フランス政府から正式に
「第一次世界大戦開戦100周年記念行事」として
認定されている。

第一次世界大戦は
1914年ツール閉幕の数日後に勃発。
フランスの大地を荒廃させた大戦の記憶を、
合計7ステージに渡って巡る。

スタート地は1917年にマスタードガスが
史上初めて実践使用されたイーペル。
パリ~ルーベの別名として有名な
「北の地獄」も、そもそもは第一次世界大戦がきっかけだ。
度重なる爆撃で穴だらけになったパヴェ(石畳)を、
終戦後に走った選手たちが、
「これぞ、北の地獄だ」と言い放ったという
これが今日の北の地獄の呼び名の始まりです

今は完全に別の意味ですね

そのコースは未舗装の道路に
握りこぶし大の石が敷き詰められたパヴェ(石畳)が
登場し、強烈な振動で選手を苦しめたかと思えば、
風雨にさらされ露出した鋭い角や段差でパンクや
落車を発生させる。
その上、雨が降ろうものなら、はじけ飛ぶ泥のせいで、
選手たちは泥まみれとなり、誰が誰だかわからなくなるほどの
どろんこレースです。
またその泥が変速機やチェーンにかかるため、
メカトラブルも多発。おまけにぬかるみにタイヤをとられたり、
濡れていっそう滑りやすくなった石が原因でパヴェでは大落車が発生。

2014-Tour-de-France-Stage-5-15.jpg

さて今年は大落車祭りになるのか?

コース状況
今年2014年7月、石畳クラシックにとって、
ある意味では最高に理想的な条件が揃った。
朝からの大雨に、気温は4月並みの15度程度。
風は強く、石畳路の上にはいくつも大きな水溜り。
まさしく、北の地獄がツール・ド・フランスの
プロトン(メイン集団)を笑顔で手招きしていた。

さすがに厳しい条件のため、
開催委員会はスタート前にある決断を下した。
全部で9つある石畳セクターのうち、
2つ(第7モン・アン・ペヴェールと
第5オルシー~ブヴリー・ラ・フォレ)の通過を中止。
自ずと石畳の総距離は15.4km→13kmに、
ステージ全体の距離も155.5km→152.5kmに短縮された。
かといって大部分の選手たちは、
あまりホッとできなかったに違いない。

2014-Tour-de-France-Stage-5-15.jpg2014-Tour-de-France-Stage-5-55.jpg

たとえばクリス・フルームやアルベルト・コンタドールといった
総合優勝候補は、みなそれぞれパヴェ(石畳)の
下見をしっかり済ませていたけれど、
あくまでも「晴れた日」に「乾いた石畳」の上を走っただけ。
しかも石畳に入るまでの約85kmのアスファルト路さえも、
結局のところ、ひどい虐殺の地となってしまったのだから。

ピリピリとした雰囲気がプロトン全体を包んでいた。
スタート直後に9選手が飛び出し、先に行ってしまった。
プロトン(集団)でスピードが一向に落ちぬまま、
30kmほど走った頃だった。
フルームが濡れた地面で落車。
前ステージに左半身から激しく落車した
ディフェンディングチャンピオンは、
今度は右半身を打ちつけた。
チームメートの尽力で、一旦はメイン集団に復帰した。
しかし、いよいよ最初の石畳ゾーンが3kmほど先に迫ったその時、
またしてもフルームは落車してしまった。
24時間で3度目の落車、そしてこれが最後の落車となった。
2013年ツール総合覇者クリス・フルームは、
大会5日目であっけなく戦いの場を去った。

このステージの主役はラルス・ボーム(オランダ、ベルキン プロサイクリング)

2014-Tour-de-France-Stage-5-3.jpg

彼はこの155kmのステージをAve.47km/hで走破し、
キャリア最大の勝利を挙げた。この悪条件の中、
すばらしい走りでした。

ハイライト動画もどうぞ

ツールドフランス 2014 動画あり 第4ステージ [2014]




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コースの特徴
イギリスステージも終わり、
フランス側の「オパール海岸」から本物のフランス一周へと
乗り出していく。とは言っても108km地点でほんの少しだけ
お隣ベルギーの道も拝借。
スタート直後から軽めのアップダウンはあるものの、
スプリンター向けに作られたコースは全長163.5kmと短め。
コースは34km地点と117.5km地点に4級の山?丘が登場するが、
いずれも登坂距離1km程度。
スプリンターが苦しめられることはなさそうですね。
最終40kmはほぼ平坦。
最後のカーブはゴール前1.3km地点(左90度カーブ)と
謳われているが、ラスト300mほどは左方向に
緩やかにカーブしているから要注意。

展開
駆け引きや勝負勘に長けた
ヴォクレール(チームヨーロッパカー)が逃げたため、
メーン集団はタイム差を開かせないよう警戒し、
レースは終始ハイペースで進行。

レース途中で石畳の長い下りが登場し、
残り20km地点の街中では、
通り雨で濡れた路面にも関わらず
さらにペースが上がるなど、
緊張感が絶えないレース展開へ。

レース終盤、ヴォクレールら2人は
集団に吸収され、勝負はゴールスプリントに持ち込まれた。
ハイペースなレースで人数が絞られた
ゴールスプリントを、マルセル・キッテルが制し今大会3勝目を挙げた

今回のステージもあまり波乱がなく
キッテルがこのステージも優勝!強い!

今年はまだ昨年の覇者 
クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)の
名前をまだ見ていない。。。

そして気になる新城幸也選手の順位は
128位。。。

新城.jpg
スタート前、何を思う?

第4ステージの動画はこちら




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ツールドフランス 2014 動画あり 第3ステージ [2014]




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イギリス ヨークシャーを走り終え、
英国巡りの最終日。

大学都市ケンブリッジから首都ロンドンへと向かって、
ツール一行は南下。
山岳ポイントはなく、道はほぼ平坦。
ステージ距離は155kmと短い。
ゴールはイギリス版シャンゼリゼのザ・マル。
そうなると広く真っ直ぐな大通りで、
華やかな大集団スプリントに期待ですね。

ただし、開催委員会の忠告によれば、
ゴール前37kmでロンドン入りを果たした後は、
都会ならではの危険がある模様。
ロータリー、中央分離帯、山状の減速帯、
トンネル、測量柱etcなにか波乱が起きるか?

2007年のロンドン開幕時は、
1日あたり100万人のファンが沿道に詰め掛けました。
あれから7年たち、いまやイギリスはプロチーム(スカイ)、
2人のマイヨ・ジョーヌ(ウィギンス&フルーム)、
世界屈指のスプリンター(カヴェンディッシュ)を誇る
自転車大国に成長。
その成果を首都ロンドンで出せるか?
イギリスステージの集大成です。

コースの見所
このイギリスステージの最終盤は、
まさにロンドンの重要観光地巡り!
テムズ川のほとりを走り(ゴール前5~2km)、
ビッグベンの前を曲がり(ゴール前1.7km)、
ウェストミンスター寺院の前を通過し(ゴール前1.6km)、
そこからセントジェームス公園の外周を走り
最後に曲がるロータリーはバッキンガム宮殿の目の前。

見ているだけでロンドン観光!

さて、そのレースですがコースが平坦なこともあり
あまり波乱は起きなかった感じですね
このステージにカヴェンディッシュが居ないのが残念

そしてキッテルがこのステージも優勝!
GIANT SHIMANOがレース終盤まで
先頭集団を形成し、エースをがっちり守り
最後に決める。

言葉で書くと簡単ですが
いろんな駆け引きを行いながら
先頭集団を譲らず、磐石のレース運びが出来るのは
優秀なチームメイトがいるからでしょう
エースに目が行きがちですが
彼らの存在も見るともっとレースが面白くなりますよ

また勝ったチームのGIANT SHIMANOですが
シマノの文字が入っているだけでうれしいですね。

そして気になる新城幸也選手の順位は
74位とあげてきました!
まだまだわかりません。
ツールは始まったばかりです

気になる第三ステージの動画です



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ツールドフランス 2014 動画あり 第2ステージ [2014]




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コース概要
大会主催者が「ミニ」リエージュ~バストーニュ~リエージュと
呼ぶだけあって、全長201kmのルートには幾多のアップダウンを有するコースです。

山岳ポイントはなんと合計9つ!
いずれもミニだけあって登坂距離は短いもの(800m~4.7km)、
勾配はかなり厳しい(6.1%~10.8%)。
特にラスト35kmには、4つの起伏が連続で登場する。
ラストはゴール前5kmのジェンキン・ロード(800m、10.8%)。
そこから栄光のゴールまでは猛ダウンヒルに、
急カーブや踏み切りと、危険と見所、抜きどころが
ぎゅっと凝縮されている。

自転車ロードレースの特徴と楽しみですが
単なる観光番組やウェブサイトでは決して味わえない、
素のままの風景を楽しめることですが、
今回のそれは、そののどかさが軽くかき消されるぐらいに
山岳コースの観客が物凄く熱い!

フランス本土であればパラパラと観客がいるだけの
3級、4級の山岳(というより丘)なのですが、
まるでアルプスのラルプ・デュエズかと
勘違いするぐらいにコースの両脇に観客がビッシリ。。
やはり7年ぶりのツールに盛り上がっているのでしょうね

カベンディッシュがそうそうにリタイヤし
波乱?の幕開けとなった第二ステージはいかに?

レース概要
過酷なコースでピュアスプリンターは早々に先頭集団から脱落、
レース序盤とあってパンチャーの逃げを容認する空気でも無く、
自然と先頭集団の中は各チームのエース格に絞られてしまい、
最後の4級山岳ではコンタドールやフルームの優勝候補トップ2が
アタックするという熱い展開に。

ラスト2kmの地点でニーバリがアタックを仕掛け、
スプリント力で勝るサガンをマークしていた
他のメンバーはお見合いをしてそのまま逃してしまい、
最後はわずか2秒差、しかしマイヨ・ジョーヌを着るには
十分な差を残してゴール。
ステージを勝ったニーバリが同時に総合トップとなりました。

文章にすると淡々としていますが
コース概要図は平坦地はなし?
と言うくらいのコースです。

altimetria_02.png
(出典:JSPORTS)

後半の争いはさすがエース!なのでしょうが
サポートメンバーがそうそうに
脱落していくとレースの後半が
きつくなりそうですね

レースのハイライト動画です


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